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お知らせ

『東アジア国際言語研究』第3号の投稿締め切りを、事情により、2021年6月30日に延長いたします。

東アジア国際言語学会会長 須田義治
 

東アジア国際言語学会2021年6月 月例会のご案内

東アジア国際言語学会会員

各 位

 夏至を目前に控え、梅雨入りも間近となりましたが、会員の皆様に於かれましてはご清栄のこととお慶び申し上げます。

 下記日程にて六月月例会を開催致します。前回に引き続き、今回も北京支部よりの推薦を頂きました。万障繰り合わせご参加頂きたくお願い申し上げます。

月例会担当 大島吉郎
発表者
畢 暁燕(首都師範大学)
テーマ
日中両言語における相対属性叙述をめぐって
日時
6月26日(土)午後4時~6時
方式
Zoomミーティング
URL: https://zoom.us/j/98434550501?pwd=MUg5MkcvODFmOHJIT0VUSkp3N1lVZz09
ミーティングID:984 3455 0501
パスコード: 903569

発表要旨

 自然言語の述語成分には事象叙述(event predication)と属性叙述(property predication)という2つの類型がある。事象叙述機能を担う述語成分は動作動詞、変化動詞であるが、属性叙述機能を担う述語成分は名詞述語と状態述語(あるいは形容詞)である。名詞述語、形容詞述語は時間的には最も安定的である。

 中国語の場合、属性叙述機能も状態述語文と名詞文によって担われる。中国語の名詞が述語になる場合、コピュラ“是(BE)”が必要とされるが、“这点他很日本(この点では、彼のやり方はとても日本的なやり方だ)”、“这个女人相当狐狸(彼女は狐のように~)”、“他比警察还警察(彼は警察官よりも警察官の属性をもっている)”のように、“是”がなくても述語になる現象が珍しくない。“是(BE)”が伴われる名詞文は絶対的属性を表すのに対し、“是(BE)”が伴われない名詞状態述語文は相対的属性を表す。後者の場合、程度副詞が文中に来ることによって、または“比N还/更N”構文によって相対的属性叙述機能を獲得できる。

 一方、日本語の場合、「-ppoi」「-rashi」「-teki」といった形容詞的接尾辞を着けることによって相対的属性叙述機能を獲得する。

 本研究は、中国語における“程度副詞+N” “比N还/更N”と日本語における「N-ppoi」をめぐり、それぞれどのような名詞が当該の位置に来られるか、つまり、日中両言語における相対的属性叙述文の成立する条件を究明しようとするものである。

 

学会誌 『東アジア国際言語研究』第2号

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特別寄稿
「もの」「こと」を含む複合辞の広がり高橋雄一filePDF
対照研究
動詞目的語としての「ソレ」に関する一考察―中国語との対応をめぐって―単 艾婷filePDF
日本人中国語学習者の謝罪言語行動における誤用―教員に対する発話を例として温 琳filePDF
中国における日本製「~性」の受容―20世紀初頭の中国資料を中心に―沙 広聡filePDF
中国人日本語学習者による日中同形語の意味習得―非漢字圏日本語学習者との比較を通して劉 楚心filePDF
日本語研究
「NPがある」属性文の形容詞的特徴鄧 超群filePDF
語彙的複合動詞の意味構造と意味関係―語彙化の角度から史 曼filePDF
「イウ」+「テモ」复合辞及相关表达的认知心理研究―基于参照点模型的理论分析孙 宇雷filePDF
授受表現「NP1にNP2をもらう」における格助詞「に」のメカニズム范 寛filePDF
中国の日本語教科書における「行為要求」の「~てくださる」の扱いに関する考察―コーパス調査の結果と照らして―陳 蒙filePDF
日本語のかな文字とローマ字表記法の変遷―明治中期から昭和初期にかけて―福元美和子 小嶋栄子filePDF
中国語研究
形容詞的描写性、可控性和色彩性時 衛国filePDF
中国語虚指二重目的語文の意味分析福田 翔filePDF
中国人の肯定的・否定的評価場面での言語表現分析―相手が親友の場合―趙 海城filePDF
依頼場面における中国語の「断り」ストラテジーに関する研究ノート宮本大輔filePDF
中国語における“把个”構文の意味について小路口ゆみfilePDF
金国璞北京語会話教科書における文末語気助詞の使用―≪兒女英雄傳≫との比較楊 旋filePDF
宋版《玉篇》入聲部韻類混切現象周 歴filePDF
実例で説明する中国語文法指導テクニックの応用―“就”と“才”を例にして―畢 文涛 王 天予filePDF
 

東アジア国際言語学会会報

file第5号(PDF形式、936KB、2021年3月公開)

 

東アジア国際言語学会2021年3月 月例会のご案内

会員のみなさま

 会員のみなさまにおかれましてはご清栄のことと存じます。

 年度末を迎えご多用の折とは存じますが、下記日程にて3月月例会を開催する運びとなりました。是非ともご参会頂きますようお願い申し上げます。

 なお、開催時間がこれまでとは異なりますので、ご注意頂ければ幸いです。

月例会担当 大島吉郎
発表者
趙海城(明星大学)
テーマ
習熟度別、学習環境別に見る中国語人日本語学習者の副詞の使用傾向
-日本語母語話者と韓国人学習者との比較を通して-
期日
3月13日(土)
時間
午後4時~6時
方式
Zoomミーティング
URL: https://zoom.us/j/99024704226?pwd=K1VKUGN0RG04N2hyNWsxMGQ0RXR1UT09
ミーティングID:990 2470 4226
パスコード:430138

要旨

 学習者の中間言語対照分析(contrastive interlanguage analysis:CIA)では、多くの場合、母語話者による第一言語(L1)産出と学習者による第二言語(L2)産出が比較され、これにより学習者特有の過剰使用(overuse)、過小使用(underuse)、誤用(misuse)などが特定される(石川2012)。過剰使用や過小使用は、学習者のL2使用や、L2習得の過程を検討する新たな視点を提供してくれる。本発表はI-JAS学習者コーパスを用いて、中国人日本語学習者の副詞の使用傾向について、母語別・習熟度別・学習環境別に考察を行った。その結果、1名あたり産出副詞数は、母語話者は290個であるのに対し、学習者80個~176個で、母語話者の6割以下にとどまっている。また、1万語あたり産出副詞数を見ると、母語話者は565個であるのに対し、学習者は250個~475個で、習熟度があがるにつれ、副詞の延べ産出語数、異なり語数とも増え、日本国内自然環境の中級学習者は475個と母語話者に近づいている。対数尤度比(Log Likelihood Ratio)を補正した数値を使用して各語の特徴度を算出した結果、母語話者に比べ、中国人学習者は「とても、もし、もっと、たくさん、突然、一番、よく、最も、随分」などを過剰に使用し、「そう、こう、まあ、結構、もう、やはり、ちょっと、割と、偶々、偶に」などを過少使用している傾向が見られた。

 

学会名称および学会誌名称変更のお知らせ

当学会は2019年4月1日より以下の学会名・学会誌名に変更いたしました。

学会名

日本語
東アジア国際言語学会
英語
International East Asian Linguistic Society
中国語
东亚国际语言学会

学会誌名

日本語
東アジア国際言語研究
英語
International East Asian Language Research
中国語
东亚国际语言研究
以上
 

Last-modified: 2021-06-15 (火) 08:53:20