学会について

 本学会は、2013年2月9日(土)と10日(日)に大東文化会館ホールで第1回目の国際大会を開催し、「国際連語論学会」という名称で設立し、連語論を中心として研究する学会となり、主として連語の文法的な側面と語彙的な側面を研究すると位置付けた。ここ数年、連語論また連語論的な観点から素晴らしい研究成果は本学会の学会誌に多数掲載されている。特に中国、韓国及び日本国内からの多数の研究者は、本学会に大変興味を持ち、積極的に参加している。

 連語は世界の言語に共通する文法単位の一つであり、文を構成する基本単位の一つである。単語は単語だけでは意味変化が起こらず、具体的な意味を表す2つ以上の単語を含む連語の中で、(連語を構成する単語に)意味変化が起こる。それに対する研究は言語の本質に迫る重要な研究の一つであろう。

 ただし、中国や韓国及び日本国内の研究者は、毎年国際大会において、連語論だけでなく、語彙、文法、またそれに関する言語教育等々、たくさんの有意義なテーマでそれぞれの研究成果を発表している。また、それを本学会の学会誌にも投稿している。このような事情を鑑み、第6回と第7回大会常務理事拡大会で真剣に議論・検討した上で、第7回大会開催時の常務理事拡大会と総会で審議、承認を経て、2019年4月1日より国際連語論学会を「東アジア国際言語学会」に学会名称を変更し、それに伴って、学会誌を「東アジア国際言語研究」に名称変更をすることになった。

 本学会の名称変更以後も、引き続き「国際連語論学会」の時の趣旨を継承し、東アジアにおける言語に共通する連語の構造的な特徴と意味を重要な研究対象とする。また、今後、連語論以外の東アジア言語に関する研究も本学会の研究対象とする。このような研究活動により、東アジア言語研究(個別言語研究・対照言語研究)および世界の言語研究の発展に寄与し、戦争のない平和な世界の、人類の交流と相互理解に役立てることを希望する。


Last-modified: 2019-04-01 (月) 11:09:51